『アフリカのへそ』

foyeni.exblog.jp
ブログトップ
2006年 10月 31日

ある日の夕ご飯

10月29日(日)

アルーシャに住む日本人ファミリーのKさん一家は、とても面白くて暖かくて、ナイスな家族だ。
一家はまだジュリアス・ニエレレが大統領の頃からタンザニアに住んでおり、東アフリカ生活の大ベテラン。


ご主人のKさんは日本語と同じようにスワヒリ語を話し、理解する。  
その昔Kさんがタンザニアにやって来たころは、外国人が就労ビザを取るのは今とは比較にならない程の時間と労力を要したそうだ。 
まともな日本人ならいくつ神経が切れても足りないくらいバカヤローなことが多いこの国で、彼はいくつものバカヤローとぶつかって乗り越えてきたのか。 
彼のほんわかした笑顔に刻まれたシワを見ながら想像してしまう。






そんなKさんと会った初印象は、とにかくフワーっとしていて肩に全然力が入っていなくて自然体とは、こういう人の事を指すのか、と思うくらい自然な人だった。 
お家へ遊びに行くとそこにはさらに雲のようにフワーっとした空間があった。 
この人たちはケンカなんてしないんじゃなかろうか、という程ピースフルな家族。 


奥様は読書が好きで、日本から持ってきた本で埋め尽くされた小屋はもはやミニ図書館だ。
アルーシャ唯一の日本語図書館。
アフリカに関する書著、膨大な日本のコミックス、日本・海外の名作。
来るたびに、次はどれを借りようかと迷う。


長女と長男は、タンザニア生まれのタンザニア育ち。 
私はこの二人に日本語のトレーニングをしに、毎週日曜日の午後はKさん宅へ行く。

そして勉強が終わると、楽しい美味しいディナータイムだ。
食事はどれも本当に美味しい。 家庭の味であり、ほんとの日本食だ。
日曜日の晩は料理好きのご主人がいつも腕をふるう。
豚のトンカツ、焼き魚に煮魚、タコとギリギラーニ(香草)をたっぷり使ったかき揚げ、魚のつみれ団子、魚の出汁にスパゲティで作ったラーメンもどき、小たまねぎを甘酢に漬け込んだラッキョウ風味のピクルス、タコ焼き、しっとり炊き上がった油も塩も入っていない白飯・・・etc。
どれもタンザニアで手に入る材料で作ったものばかり。 
でも食卓にあるのは、まぎれもない日本食だ。
初めてここで夕食をご馳走になった時、自分がいかにこれらの物を欲していたか、つくづく身にしみた。


Kさんも私もアフリカが好きだから、やってきた。 
けれど毎日ウガリやムチュジ(スープ)を食べ続けることはできない。 
何年住もうと、スワヒリ語が上手になろうと、アフリカ人になることは出来ないのだ。
“海外生活で地に足をつけて暮らす”とはまさにこういうことなのだなあと、Kさん宅でサテライトのNHKニュースを見ながら実感する。 
海外生活、ましてやここはアフリカ。 長く地に足をつけて暮らすには、まずは無理をしないことだ。 


今日はおやつに手作りの羊羹を頂いた。 
ザンジバル島の浜辺で拾った天草で作った寒天と、市場で買った豆を煮込んで作ったアズキで作ったそうだ。
うまーい! 本物の水羊羹だった。
そして夕ご飯は醤油とニンニクで付けしたチキンのフライ。 お腹いっぱい食べた。
今日もごちそう様でした。
[PR]

by KilimanjaroID | 2006-10-31 22:58 | Africa-Arusha


<< 続・ジェニー      TMAを訪問 >>