『アフリカのへそ』

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2007年 05月 01日

我が家のハウス・ガール

気づけば明日は、5月1日。
明日はタンザニアのユニオン・デー。 シククウ(祭日)です。

4月はあっという間に過ぎた。(バースデイ・メールをくれた皆さん、ありがとう)

イースターにハウス・ガールのネーマがやって来てから、かえって忙しくなり
その10日後に家主のママ・ローズは病気の娘さんを見舞いにロンドンへ旅立ち、それからは私が
この家のボス代わりになって様々なことを取り仕切らなければならなくなってしまったのだ。

ハウス・ガールが来ると、普通は楽になるはずだがネーマはまだ14歳。
おそらくモロゴロの山奥の村から来たのだろう。
生活習慣が違うため、私たちが当たり前に思っていることを一つ一つ教えていかなければならない。

ママ・ローズと私は以前からハウス・ガールを探していたが、アイデアの食い違いがあった。
私は高いハウスキーピング能力を持った人なら、それに見合うお給料を出してもいいと思っていた。
だがママ・ローズは、「都会育ちは手クセが悪いのが多いからダメ。 年取りすぎたのもダメ、お給料が高いから。 
住み込みでないとダメ。 通いのメイドは家の中の物を盗むから。 それとアルーシャ近郊出身もダメ。 
地元に友人や親戚が多いと、「~が病気になった」と言ってすぐ仕事を休むから」



とういうわけで、村育ち、都会生活を知らない、年を取っていない、安いお給料で働いてくれる、アルーシャ近郊出身でない、というまさにママの条件ピッタリのネーマだが、
いくらなんでも小さすぎる!

そしてABCが読めない。(小学校には6年間通ったらしい)

最初に私がひそかにつけた名前は"山猿"。
買ってきた野菜を冷凍庫に入れてしまう、風呂場のタライを持ってきてトマトを洗う、
歯ブラシを使わずに指で歯を磨く、なんでもかんでも流してキッチンシンクを詰まらせる、
医者に連れて行けば採血を物凄く怖がる、検査のため尿を取って来いと言われると「いま、おしっこ出ない」・・・。

この山猿娘は1日に1度は私をブチ切れさせた。

何よりまいったのは出費の多さ。

ママがロンドンに発ってから、知り合いのカドゴという20歳くらいの女の子が泊まりに来てくれている。
たったの3人なので食料品もそれほど買わなくていいだろうと思っていた。
ところがジャガイモ、たまねぎ、トマト、それぞれ数キロずつ買ったのが1週間で消費。
私は3週間は持たすつもりで買ったきたのだけど、何も考えちゃいないネーマは毎日大量の料理を作った。

土曜日に再び市場へ買出しに行って、安いウガリ粉を5キロ、ダガー(小魚)を1キロ、トマトを3キロ、炭を4キロ、1束50シルの安い葉野菜を5束買い込んだ。

"Kidogo, kidogo"(少しずつ)
"tumia vizuri"(上手に使ってね)
トマトは1日に2個、油はスプーン2杯、昼作ったら夜はそれを温めるだけ、主食は1度に1品と言い聞かせる。
念を入れて、その日の朝に「今日はウガリとダガーの煮込みだけを作ってね」と指示をする。

しかし一番の問題は、この娘がハウス・ガールという立場をおそらく理解していないだろうということだ。

ハウス・ガールが問題を起こすのは、ここではちっとも珍しくない。
家にある米やオイルを盗む、お洒落に目覚めて~が欲しい、これが欲しいとねだる、家人が留守のあいだに
近所の友達を家に引っ張り込む、庭でコンドームの切れっ端を見つけたという話も聞いたことがある。

とにかく、皆口をそろえて言うのはこうだ。
「Don't be too nice」
「Don't be so polite」
つまり使用人には親切にしすぎるな、使用人らしい接し方をせよ、ということ。
家族の1員のように扱うと、どんどん図々しくなるから。

去年の12月まで家で働いていたハウス・ガールには、まさに私は「too nice, too polite」だったため色々と失敗もした。

そこでネーマにはかなり最初からかなり厳しく接したのだが、今度はかえって逆効果だったらしい。

つづく
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by KilimanjaroID | 2007-05-01 08:42 | Africa-Arusha


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